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あなたのいなくなった

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 ずっと傍に居てくれると


 そんな根拠の無い確信を


 僕は抱いて毎夜眠った


 今は目覚めても


 朝陽は変わらず差すけれど


 その姿だけ無くて


 声さえも聞こえず


 僅かな温もりとともに残された僕は


 受話器越しの愛を感じる


 脳裏に響く機械音は


 あの日の


 すぐに帰る、と約束


 その言葉を信じたくて


 幼いふりをした僕


 でも 嘘を吐くのは 痛いよ


 ずっと傍に居てくれたと


 そんな意味の無い慰め


 思い出すのは あの日の


 愛している、と笑顔


 その言葉に嘘は無いから


 僕は今も 知らないふり

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