夕焼け空が子鬼を喰べて 血塗れ雲は寄せては返す
歩いて 歩いて どこへ行くのだろう 巡って 巡って もう ぜんぶ忘れた
左手のひらに石ころを この足は消えてしまえ
ハネの千切れたオニヤンマ ぐるぐるまわってくだけちる。
僕は 君のいない右手を 夕暮れの火に焼べるだけ
ユフグレオニヤンマ。