●エドガワハイバラ劇場/Broken My Dream●
コナン:皆元気にしてたか!?エドガワハイバラのお出ましだぜッ! 灰原:うるさいわよのっけから。アナタのつんざくような声が、素敵に耳につくんだけど。 コナン:それはお前に覇気が無さ過ぎるんだよ。漫才なんてのはテンションで持ってくもんだろうし。 灰原:あら、口ごたえするの? あまり変な事言うと、コナンに敷かれている伏線を全部しゃべり散らかすわよ? コナン:そういうのは止めろ!商売もファンの皆さんの楽しみも、全てぶち壊す事になるから! 灰原:いいじゃないぶっ壊したって。自民党をぶっ壊したっていいじゃない。 コナン:小泉政権のマニフェストは関係無いだろ! ともかく、読者の期待を裏切るのが御法度なんだよ! 灰原:でもね、いつか夢をぶっ壊さなきゃならない時だってあるじゃないの。 コナン:どんな時だよ。 灰原:例えば、小さいころからサンタさんを信じていた子供がいたとするでしょう。 でもいつか事実を伝えなきゃいけないときが来ると思うの。 コナン:ああ、なるほどな。確かにサンタさんの事を本気で信じている子供も少なくないだろうな。 灰原:「あのね、シンイチ。夢を壊すようで悪いんだけど、実はあなた、お母さんとお父さんの子供じゃないの。」 コナン:それサンタと関係無いじゃねぇかよ!そんな幼い年頃で、「実の子じゃないのよ」とか打ち明けたら子供発狂しちゃうだろ! 灰原:シンイチ・・・実はあなたの本名は、「ミギハヤミ・コハクヌシ」って言うの。 コナン:それ「千と千尋」に出てくるハクのことじゃねぇか!著作権とかうるさい時代なんだから、簡単にジブリ作品とかを持ち出してくるな! 灰原:この告白こそが、親だったら誰でも通る道よね。 コナン:言うまでも無くレアケースだろ!そんな告白、あびる優でも言わないから。 灰原:まぁそれにしても、工藤君ってサンタさんに何かもらった事ってあるの? コナン:唐突だな。もちろんあるっちゃ、あるけどさ。 灰原:へぇ。どんなブツなの? コナン:「ブツ」とか言うなよ!サンタさんは麻薬の運び屋か! 灰原:それで、何を貰ったのよ。メロン?スイカ?千羽鶴? コナン:お見舞いじゃないんだから!もっと俺の好奇心を駆り立てるようなものだよ! 灰原:工藤君の好奇心を駆り立てる事ねぇ・・・。私が唯一知ってるのは、 満員電車でギュウギュウの缶詰状態だったとき、偶然横に立っていた女の人と手が触れ合った時だけど・・・ コナン:誤解を招くようなことを言うなよ!そういうのは植草教授だけで十分だから! 灰原:ええー、全然分かんないわよ。なんかヒント出して。 コナン:そうだなー。ひとつ言うと、俺が一番好きなスポーツに関係してるってことかな。 灰原:工藤君が一番好きなスポーツ・・・。 コナン:ほら、漫画なんかでも度々披露してるだろ?俺の華麗なる技とか。 灰原:カバディ!? コナン:いやそんなマイナーなものじゃないから! ひたすら男同士で掴み合いやる競技の模写を載せたって、漫画の人気とかまるで出ないだろ! 灰原:うーん、カバディが違うとすると、もうサッパリ見当がつかないわね。 コナン:俺に対してどんなイメージ持ってんだよ!お前の中の工藤さん暑苦し過ぎだよ! 灰原:ゴチャゴチャほざいてないでヒント頂戴。 コナン:オメエ何様だ。 じゃあスペシャルヒント。「そのスポーツは、ある物を転がしたり蹴ったりします。」 灰原:ある物を転がしたり・・・? そんなコト言われても、工藤君が転がしてるものといったら土地くらいしか見たことないし・・・。 コナン:俺はバブルの資産家かよ!そんなもの、転がしも吊り上げもしたことねーよ! 灰原:それに、工藤君が蹴ったものといえば、6カ国協議の出場権くらいかしら・・・。 コナン:北朝鮮じゃないんだから! つーか蹴ったもなにも、もともとそんな権利授与されてねぇよ! ああもう!サッカーだよサッカー! 灰原:あ、サッカーか! なるほどね。そういえば、漫画の中では度々工藤君がリフティングしてる模写が描かれてるわね。 コナン:そうだろ?十年近い仲なんだから、もっと早く気づいてほしかったな。 灰原:悪いわね。まぁなんだかんだあって、工藤君はクリスマスに浦和レッズをもらったと。 コナン:何でそうなるんだよ!まずサンタクロースにそんな財力存在しないだろ! 灰原:え、違うの? コナン:当たり前だろ! そんな球団じゃなくて、俺がもらったのはサッカーボールだから! 灰原:・・・何よ、私がちょっと外したからって隣で怒鳴り散らしたりなんかして。 コナン:ちょっとどころか、だいぶ外してたぞ。 灰原:恐ろしい人ね。 アナタもしかして、近隣の住民を引っ越させたりしたコトあるでしょ? コナン:させたことねーよ!つーか「引越しおばさん」の件はとっくに裁判で決着がついたんだから、もう放っておいてやれよ! オイちょっと待て!今日のオメーはいつにも無く酷いだろ。勘が鈍ってるにもほどがあるから。 灰原:うわぁ、レディーに向かって何よその言い草。それはアンタの勘がするど過ぎるだけでしょ? コナン:そうでもないだろ。 灰原:何言ってんの、そうに決まってるじゃない。 でもホントに疑問に思うんだけど、工藤君って何でそんなに頭が柔らかいの? コナン:そんなこと聞かれても答えようがねーよ。まぁ多分推理小説を読んだおかげだとは思うけど。 灰原:フッ。とか言って、本当はBSEでも摂取したんじゃないの? コナン:そんなの投与したって脳みそがフニャフニャになるだけだろ!狂牛病と頭の柔軟性については直接関係無いから! 灰原:あと、頭の回転だって異常に早いし。 コナン:そうか?まぁ、俺にとっちゃあれが普通なんだけどな。 灰原:憎たらしいコト言うわね。私が畠山鈴香だったら赤ん坊投げつけてるところよ。 コナン:サラッと問題発言するんじゃねーよ!新年早々、楽屋でみなみさんに土下座するハメになるだろ! 灰原:まぁとにかく、工藤君の頭の回転速度は尋常じゃないのよ。 コナン:それは大袈裟なんじゃないのか? 灰原:大袈裟なんかじゃないわよ。もしもアナタが回転扉だったら、子供が5人は挟まって死んでるわよ? コナン:だからチョイチョイ不謹慎な比喩を用いるなよ!こんなアホ漫才のために尊い命を犠牲にしなくていいから! 灰原:私の中では、工藤君の頭の回転は、ナポレオンズの首が回るマジックを上回ったわね。 コナン:何で中年のコメディアンと比べる必要があるんだよ!あんな子供騙しに勝っても嬉しくないし! 灰原:ねぇ、一体どうすればそんなに推理力が付くのよ? コナン:うーん、さっきも言ったけど、たくさんの名作達と触れ合うことだろうな。 お前も知ってるだろ?不朽の名作を数々輩出した、日本人で有名な推理小説家。 灰原:・・・ああ、江戸川ランボーさんね。 コナン:乱歩だよ!なんかそれだと試合に勝って「エイドリアーン」って叫ぶ人みたいだから! 灰原:で、その乱歩さんの何がオススメなの? コナン:もちろん怪人二十面相だよ。変装をしたり、それを暴いたりするのが面白いんだよなぁ。 灰原:なるほど。普段はサラリーマンだけど、正体はスーパーマンみたいな。 コナン:それ西洋のアニメーションだろ!電話ボックスで変身を遂げる、マントをつけたヒーローに江戸川乱歩が関与してる訳ないから! 灰原:あ、じゃあ普段はサラリーマンで、休日は子供と遊ぶお父さん。 コナン:それごく普通の会社員だろ!二十面相どころか一面相だよ! 灰原:じゃあ何なのよ「怪人二十面相」って。悔しかったら早く言いなさいよ。 コナン:なんでお前が頭に来てるんだよ。 あのな、まず怪人がたくさんの顔を持つってコトは存じてるだろ? 灰原:知ってるわよ。俗に言う釈由美子みたいなもんでしょ? コナン:いや、確かにアイツ毎日のように整形してるからテレビで見るたびに顔が違って見えるけど! 灰原:そして、怪人二十面相とねじれの位置に居るのが叶恭子。 コナン:いいんだよ「叶恭子は顔面にシリコンを埋め込みすぎたから表情のレパートリーすら無くなった」とかいうダメ出しは! もうダメだ。お前に推理小説の話をしたのが間違いだった。 灰原:な、何よそれ。まるで私が分からずやみたいじゃない。 コナン:まるでも何も、げんにそうなんだよ。 あーあ、こんな結果になるんだったら、序盤と同じように、最後までクリスマスの話をしてればよかったなー。 灰原:・・・分かった、推理小説を冒涜した私が悪かったわよ。 コナン:お、珍しいな。お前が折れてくれるとは。 灰原:お詫びのしるしと言っちゃなんだけど、クリスマスプレゼントとして枕元に放射性ポロニウムを仕込んであげるから・・・ コナン:それ思いっきり俺を毒殺しようとしてるじゃねえか!そんなコトされても、ちっとも謝ろうとする気持ちが伝わらないよ! 灰原:二つの意味でおやすみなさい。 コナン:殺されてたまるか!いい加減にしろ! −あとがき− この二人のやり取りは、無限に書けそうだったので最後は無理矢理オチに持っていきましたが、 いかんせん何が言いたいのか分からない。年が明けたというのに、なんかもう ホント スンマセン でした ★感想はレグルス様まで★ |