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| 。 ｢･･･｣ 暑い日差しが人間の色を冴え冴え照らす中立ち尽くす 遠くにはセミの鳴き声が響き今の季節をあらわしていた ｢･･･｣ なんとなく、振り返ってみる が､その程度ではやはり解決にはならなかった 言葉も出なかった､寧ろ言葉にすべき文章すら浮かばない 背の高い向日葵が木漏れ日にも似たちぐはぐな影をつくり出す中溜め息を吐く これから何をすべきなのか､考えると少し頭が痛い 少し前､突然自分を誘い出した人物の姿を思い浮かべる 風通しのいい縁側に､ただぼんやり座っていた自分も悪かったのかもしれない 最初は普段どおりベイブレードの練習のために木の宮家に集まっていたのだが 暑さも手伝ってか､しばらくするとそれぞれ散り散りに休みを取り始めた 『あのネ､sunflower見に行こう！』 最後のアクセントが問いかけの形では無かったのは､日本語が稚拙なせいではなく 『とっても､とっても沢山さいててネ』 やや興奮気味に､走ってきたせいでにじむ汗を気にかける様子も無い 『今日はお日様もキラキラでしょ？It is very beautiful！』 引っ張られた腕には一緒に行くという選択しか用意されていないようだった 出かける際に何処からか家主であるタカオの祖父が何処からか出してくれた麦藁帽子を嬉しそうにかぶる 彼の外国の血が色濃く出た外見の割に良く似合っていた そうして連れてこられてから少し そんな彼は何処へ消えてしまったのか 「･･･」 あたり一面向日葵に囲まれた中で､気付けば姿を消している 近場にいない事は首を少し動かせば解った 自分よりも空に近い位置へと伸びたこの花畑で人探し 探すのはどう考えてもおとなしく１つの場所に留まるタイプではない それでも､自分が此処にいる事が解決に繋がるとも思えなかったので足を進める 巨大迷路に迷い込んだ子供は迷う事を楽しみにしか思わない どちらに進んでも同じ景色に見える中に､一先ず､真直ぐ 少し進んだあたりで頭上を鳥が飛んでいった あの位置からなら､向日葵を一面に敷き詰めた景色を見下ろせる事だろう ただ、彼ではこの色にまぎれてしまって見つからないかも知れないが 溜め息を吐き出しかけた所で耳に微かな音が流れ込む 立ち止まり、その音に意識を集中させる 聞き違えでは無く、水の流れる音が見つかった もう一度耳を澄まし、音の方向へと花の束を掻き分ける 数度その行動を繰り返せばまばゆい光を乱反射する場所にたどり着く 何処から引いてきたのか、ホースを振り回し水をあたりにばら撒いている 大きく溜め息を吐き出しても、相手は気付く様子も無くキラキラを水の破片を撒き散らし続けていた ふと、足元に麦藁帽子が落ちている事に気付く 目をやれば､彼の柔らかい金の髪が風に揺れながら眩しく光の粒子の色付けを受けていた ｢･･･まったく｣ もう一度溜め息を吐きながら風に飛ばされる前に落ちている帽子を拾う 後ろからその帽子を彼の頭に乗せてやると､ようやくその影に気付いた ｢あ｣ 頭を帽子に押し込めるのように力を加えて抑えてから離す ｢お前はどうしてそうも落ち着きが無いんだ･･･｣ ｢ネ､見てコレ､あっちにね､水道があったから持ってきちゃった｣ 聞いていないのか､嬉しそうにホースの先を遠くに向けると先を抑える ｢ホラ､綺麗でしょ？｣ にこっと微笑みながら虹を作るとその華やいだままの笑顔で振り向いた すっかり怒るタイミングを逃してしまい、ただのその様子を見守るしかなかった こうして気を削がれればもう何もいえない ふと､また鳥が頭上を飛ぶ影が自分の身体を通過していく 空を仰いで､ああして飛ばれたら見つけるのが困難だな。と､ふと頭をよぎる ｢ねぇ､今度は皆でこようネ｣ その言葉には､何も返さなかった 。 |
すいません･･･
こう､残暑のイラストにいただけたコメントにうっかりこんな･･･
話がよぎってしまったので･･･
すいません･･･
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……とのことですが、いやもう！感激の嵐でございます！！
まさかこんな……私なんかのたわ言に、こんな素敵なカタチで付き合ってくださるなんて……！！
夢幻でも見ているよーな気分ですっ！！
もう、私の抱いていたイメージそのものです〜〜ｖｖｖ
むぐ太様のイラストを見て想っていた妄想なのですから、
むぐ太様のお話がばっちりぴったりなのはしごく当然なのですが、
もうほんとに、こうシーンが……映像が目に浮かぶんです……（トリップ）
あれですね、私が書くとただの恥知らずな妄想でも、むぐ太様の手にかかればこんなに素敵……！！
か、書いてよかった……！！私、恥知らずでよかった！！心から思います★★←いいのか←いいのですｖ
素敵な贈り物を、本当にありがとうございましたっ！！