れ も ん 哀 歌

 

漆黒の闇の中に 私はいる

何処まで行っても何もない 光もないところに

「シェリー」 それは私を束縛する鎖

その名がある限り私は何処へ行っても逃げられない

繋がれた黒い糸は決して切る事が出来ないから

黒い血で染められた心

自ら染めようと思ったわけではない

私はそうするしかなかったから

それが私の使命だったから

私が居てよい場所

必要とされている実感

そうすることで私は自分の存在を確かめていたのかもしれない

でもそれはただ命令に従うロボットでしかなかった

言われるままにことをこなす機械的な日々

満足なんて覚えた事ないわ

そう 

ずっと心の中で押し込めていたの

本当はそんな生活から抜け出したかった

でも無駄だった もがけば もがくほど 深くなる

闇の中でどうする事も出来なかった

そして

余計に研究に没頭する自分がいる

止めてほしいの・・・レールから脱線していく私を

このままだと もう 戻れなくなるかもしれないから

急に差し込んだ光の中で誰かが手を差し伸べて

私は迷いなく 手を伸ばす

深い闇を超えて 飛び出した広すぎる明るい世界  

たとえ苦しいとしても 私は決して戻らない

私は私、ロボットではないから

人として生きていく為に 罰を受けようとも

私は償うつもりよ

束縛のない自由な世界で 私らしく生きていく為に

過去の波が今を飲み込む前に

完全に自由な空へ 羽広げる為に

 

 

 

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