「ほら、立てよ・・・」
「・・・・・・。」
差し伸べられた手
「待ったのか・・・?」
「ええ・・・まあ少しね。」
ジンの車に二人は乗る。ジンはシェリーこと宮野志保がさきほどから左腕をおさえていることに気付くと横道に入り車をとめた。するといきなり彼女の左腕をつかみじっと見た。赤くはれている。
「ちょ、ちょっと・・・」
「この傷、どうした?」
「な、なんでもないわ・・・」
「ならどうして俺に隠す必要がある?なにがあった?」
「・・・ふっ、ちょっと火傷をしてしまったのよ。私の不注意でね。こんなこと貴方に言ったら笑われると思ったの。」
「フン、それだけか・・・」
ジンは掴んでいた自分の手をはなし車を出したが彼女がウソを吐いていることは勿論お見通しだった。
二日後、ジンはシェリーの研究室へと向かった。
「ふざけんじゃねえこのガキ!!」
男の怒鳴り声が聞こえる。
「まだガキのクセしやがって!えらそーなことほざくんじゃねえ!!」
「うるさいわよ、毎日毎日・・・ウンザリするわ。研究が進まないじゃない。」
ガッシャーン。
シェリーはいすとともに床に倒れこんだ。男がシェリーの顔を力強く殴ったのである。
「なにが『研究』だ!!親のツテで組織に入れてもらってんだろうが!!お前、此処以外に何処にも居場所ねえじゃねえか!この組織はな、お前の頭を必要としてるだけでお前の替え玉なんかいくらでもいるんだからな!!別にお前自身を必要としているんじゃねんだからな!!!」
シェリーは何もいえなかった。そんなことは判っている。しかし口に出されてはやはり絶えられない。言わないでほしかった。黙っていてほしかった。『必要ない』だなんて認めたくなかった。
―――――自分の存在を認めてほしかった―――――
男が再び口を開く。
「いいか。これが判ったら・・・」
ドスッ。
男がその場に倒れこむ。その男の側にはジンが立っていた。ジンが男をなぐっていた。
「貴様、ふざけた口を叩くな。」
ジンはそうゆうと既に気絶している男の腹にケリをいれた。
「・・・ジ、ジン・・・・。」
「お前の様子がおかしかったからな。二日前の、腕の傷。コイツにやられたんだろう。隠したつもりだろうがあんなウソすぐにわかるぜ・・・お前にしちゃかなり下手なウソじゃねえか。」
「・・・そう、ね。」
「コイツの言うことなど気にするな。馬鹿が叫んだだけだ。」
「・・・・・・。」
「いつまで座っている・・」
シェリーはショックで立てなかったのである。
「ほら、立て・・・」
「・・・ジン・・・」
「そんな顔をするな。少なくとも・・・」
――――――少なくとも俺にはお前自身が必要だからな―――――
☆あとがき☆
志明です♪なんか中途半端で終わってしまいました(汗
やはりド素人なもので文章がわけわかめです。しかし!
こんな意味不明な作品にも感想を送っていただけると幸せ
ですv気軽に送ってください♪
以上、志明でしたーーー!
|