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。 いつもの青い空。 そんな青空の下で 君の素顔(えがお)が見たくて―――――・・・。 『Blue-sky』 「最近哀ちゃん学校に来ないね・・・。」 下校途中、歩美が今更のように話し出してきた。 そう。ここ数日灰原は学校を休んでる。 「食い過ぎて腹壊してんじゃねぇか?」 「元太君じゃないんですから・・・・でも・・・本当にどうしたんでしょうね・・・。」 「風邪だから寝込んでるんだって。昨日博士が言ってたよ」 オレは3人の会話に割り込んだ。 「コナン君。 もしかして灰原さんのことが心配でわざわざ博士の家に行ったんですか?」 「///ちっ!ちげーよ!!ただ、追跡メガネの充電してもらうついでに聞いただけだ;」 「ふ〜ん・・・・じゃぁさ、今日みんなで哀ちゃんのお見舞いに行こうよ♪」 「おいおい; 病気なんだからそっとしといて――・・」 「いいですね!そういしましょう!!」 オレが話しに割り込むすきもなく話がどんどん進められていった。 ―阿笠邸― 結局俺は3人の剣幕に負けて見舞いに来た。 「ピンポ―ン♪」 何度呼び鈴を押しても返事が無い。 「誰もいないのかな〜?」 「もしかして留守なんでしょうか・・? ・・・・・・・あっ!?でも玄関の鍵開いてますよ!?」 仕方が無いので俺らは家の中に入った。 ・・・・・・・・・やはり博士も灰原もいない。 もしかすると、灰原を病院に連れて行ったってこともあるな・・・。 オレはそんなことを考えた。 (でもまてよ・・?そういえば昨日確か博士のやつ明日は1日中学会のイベントに参加するとか行ってたな。 灰原はどうするんだよ!って怒ったけど・・・・結局行っちまったのか。 じゃぁ 灰原は一体・・・・・?) 「博士と灰原さん・・・やっぱり病院にでも行ってるんでしょうか。」 「いやっ博士は用事があっていないらしいぜ。 でも多分灰原は家のどこかにいると思うんだけどな・・・。」 「じゃぁ 探そうよ!哀ちゃん。」 それを聞いて歩美が言ってきた。 「そうですね!僕も探します!」 「灰原のやつ腹減ってそうだしな♪」 相変わらずの3人にオレが「そっとしておこうと」とも言えず探すことにした。 「オレも動けねぇ!リビングにはいねぇーし・・・・どこにいんだよ〜」 「元太君〜。まだ全然動いてないじゃないですか〜 灰原さんなら風邪なんですし、何処かで寝てるんじゃないですか?」 「寝てるんならあそこの部屋だな。」 そう言うが早いか、オレはその部屋のドアの前まで行った。 ―コン―コン― 「灰原ぁー?いるのか?」 一応ノックして部屋に入ると、案の定。 風邪薬を飲んで楽になってるのか、気持ちよさそうにベットでねむってる灰原がいた。 一瞬灰原の寝顔にみんな見とれてしまった。 多分普段クールな灰原とは違うように見えるせいだろう。 あんまり気持ちよさそうに寝てるんでどうしたらいいか判らなくなった。 「どうしましょう? まだ寝てる見たいですけど・・・////」 少してれた口調で光彦のやつが話をきりだした。 「でも、哀ちゃん風邪引いて何日も会えなかったから心配してたけど安心しちゃったv」 そんなことを言っていると、突然元太の腹が鳴った。 「おっ俺腹減ってきちまった; 灰原も大丈夫そうだし、もう夕方だしよ〜帰ろうぜ?」 「じゃぁ、博士の帰り遅そうだし、心配だからオレが見てるよ。 オメーらはもう帰ったがいい。」 「え―!?また抜け駆けですか?!だったら僕も残りますよ!」 「コナン君と光彦君が残るんなら私も・・・!」 「オメーらは親が心配するだろ?!オレは大丈夫だからよ。」 色々言い聞かせてやっとこのとで3人を家へ帰らせた。 納得させるのに疲れてオレは灰原の寝てる部屋に入るなり、ドアを勢いよく閉めてため息をついた。 ふと、視線を感じて寝ているはずの灰原の方へ目をやると、今起きたと言わんばかりに目をこすっている灰原の姿があった。 「あっすまねぇ。ドアの音で起こしちまったか?」 そう言いながら、灰原いるのベットの所まで来て座った。 「別に、大きな声で会話してるのが聞こえたから起きちゃっただけ。」 「さっきまで あいつらもいてさ・・・。」 「あいつらって吉田さん達のこと?」 「あぁ・・・。 やっぱあいつらと一緒だとうるさくてよ;」 「いいじゃない?別に。 あの子達といる時のあなた、本当に子供っぽくなっちゃうし」 そう言いながら灰原はクスッと笑った。 「・・・・オメー・・風邪よくなったんだな。」 「えぇ、おかげさまで、風邪薬が効いたみたい。よく眠れたしね」 「寝てるときのお前・・・・・・可愛かったぜ?」 「え・・・・・・!?////」 てれた口調のオレの言葉が意外だったらしく、灰原は何と言っていいのか判らずドキドキした。 オレも同じだった。 「そういやさ、お前最近風邪で外出てなかったし、風邪も治ってきたことだし、出ねぇか?外。」 「あっあのねぇ・・・」 「いいじゃん。博士もまだ帰ってきそうにねぇし、 行こうぜ!!オレがすげぇとこ連れてってやっから♪」 そう言って、灰原が否定するのを無視し、灰原の手をギュッと掴んでベットから起こして走り出した。 「ちょっ!ちょっと工藤君っ、私まだ風邪気味でっ・・・!!///」 そんなことはお構いなし、が一応と思い上着を着せて外に飛び出した。 コナンに手を握られて走る。 やはり治りかけなので、息が苦しくなったりした。 それに気づいたのだろう、何度か走るペースをおとしたりしてくれた。 一体何処に連れて行くのかしら?そう思っていると、見かけない林のそばで彼が走るのをやめた。 「灰原、こっち。」 彼が林の中の大きな木を抜けて呼んでいる。 「ほら、こっち来て見て見ろよ」 「もう何なのよ・・・・・あっ・・・・・・・・わぁ―・・・!」 そこに見えるのは辺り一面夕焼け色に染まる花畑だった。 「ここ、ガキの頃に偶然見つけたんだ。花畑が夕焼け色そまってすっげぇ綺麗でさ、オレだけの秘密の場所だぜ!? あっ今は違うか、オレとお前だけの秘密の場所なっ♪」 「バカ・・・・」 その言葉を言うのが精一杯で顔を下に向けた。 何か知らない思いがこみ上げてくる・・・・・・。 今顔を見られたくない・・・・・。 だって・・・・今の私はきっと・・・・・・! 「笑えよ」 「えっ・・・・?」 「笑った方が可愛いんだからよ。オメーは。」 彼が顔を夕焼け色にして言う。 「やっぱ笑ったがいいぜ・・・・?////」 灰原は笑った。今までにない笑顔で。 笑ってた。 ちょっと泣きそうな笑顔で。 あしたもまた雲一つ無い青い空かな?――――――――― END |
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+あとがき+
どうも!さやえんどうです!
なんとこの作品は生まれて初めての小説なんですー!(ドキドキ)
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!!><
本当に一体何が言いたいのか、結論がよく判らなくてすいません;
結果的にはコ哀最高ってことなんですよ。
暗いコ哀もいいがこんなコ哀もいいじゃないですか〜。
つーか題名「blue-sky」なのに夕焼けだったしなんなんだ?(知らないよ)
挿絵(?)は笑顔な哀ちゃんでもよかったんですが、この場合、哀ちゃんの笑顔は、
あなたが想像する笑顔で!なんてねv^^
そこがまた楽しいですし、私が笑顔の哀ちゃん描くと別人が生まれちゃいますから;(問題はそこか)
では。
最後までおつきあいありがとうございました!
[HAPPY☆SMILE]
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