タイムリミット

 

本当は…本当は「大人に戻れる薬」はもう出来てるの。

だけど…渡せるわけないじゃない。

だって、もし彼が飲んでしまったなら…

彼は「カレ」に戻ってしまう。彼は帰りたい場所があるのだから。

それに比べて私は…

帝丹小学校に行って、博士の家に暮らして、彼と一緒に居たい。

だって、もう「宮野志保」は存在しないから。

そう、永遠に…

「おい灰原!!何ぼーっとしてんだよ??早くかくれんぼして遊ぼうぜ!!」

「そうですよ、早く始めましょうよー…僕らじゃんけんまで済ませましたよ?」

「灰原さん、具合悪いの??大丈夫??」

「灰原、オメー、どーせ大人に戻りたいとか考え事してただろ、考えてたってどーせ、意味ないぜ!!」

あ!!そうよね、考えてたって始まらないよね。

私は今を生きよう。

負けは認めてるけど、私は…

私はまだ今のままで居たい。

でも、あなたの予想は大ハズレ。

私は…子供で居たいわ

彼には悪いけど、私の最後のワガママになるかな??

神様、私は…まだ彼には薬を渡しません。

タイムリミットはあとどれぐらいなの?神様。

私はまだ…子供でいます。

それが私にとってのHAPPY ENDだから。

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