人はみんな寂しがり屋だ
だから人は一人ぼっちじゃ歩けない
でもそれはきっと―――、
一緒に歩いていける人がいれば
どこまでも歩いて行けると言う事だと思う…
「名前、江戸川コナン。現在無職で年齢16歳。そして“元”二代目東の高校生名探偵と呼ばれた少年…。ある日無気力人間となり、現在定職に就かずバイト生活を続けている…そして、本日―――、この通りを通る居眠り運転のトラックと衝突し………人生の幕を閉じる…か」
キキィィィィ………ガシャーン!!!
「―――さて、仕事を始めますかね…」
終わらない鎮魂歌を歌おう
―――――――――――――――――
オ ワ ラ ナ イ ウ タ
ヲ ウ タ オ ウ
『何度目の無断欠勤だと思ってるんだ!?やる気ねえなら来るな馬鹿野郎!』
半ば強引に、バイト先の店長は電話を切った。
―そう…確か…………またバイトをクビになって……考え事をしてたんだっけ、俺…―
「なんで、上手くいかないんだろう…?どうすればやる気が出るんだ?」
―そう……それで―――――、あの時の事を…思い出してたんだ―
目の前に“KEEPOUT”が出されて…目の前の道路は血で紅に染まっていた……
―で、後ろから凄ぇ音がして―――――、
キキィィィ………ガシャーン!
― そんな俺に―――――、あまりにも笑えない…人生のターニングポイントが訪れる事になる…………―
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
・ ・
「いや、お前の人生は―――――、も う 終 わ っ て る か
ら」
―…あまりにも………………笑えない…―
そして数分間が経過した。
「―――と言うわけで、『死人のモラルと責任』について説明したわけだが――――、ここまででなにか質問はあるか?」
俺は少々パニックになりながら、やっとのことで手を上げ、
「はい…」
という事が出来た。
「なんだ?」
鎌を持った少年が間髪いれず質問してきた。
「俺が死んだ事はよく解かったのですが――――、あんたは誰??」
すると少年は、とぼけたように、悪戯気に笑い、
「あれ?自己紹介してなかったっけ?」
と言った。そして、少年はとんでもない事を言った。
「紹介が遅れましたが――――、私死神510号と申します。5・1・0だから、『ゴトー』なんてふざけたあだ名もあります」
―今…………、確かに言ったよな?死神って………―
「よろしく♪」
「…………死……神…?」
「ああ、死神だよ。もしかして知らねーの?」
横にある俺の事故現場を見ると、俺の体は救急車に乗せられていた。
「……………………」
「それにしても、お前ラッキーな奴だな」
少年は突然そう言った。俺は既にパニックになっていたため、
「…え?」
としか答えられなかった。
そんな俺を無視でもするかの用に、少年は話しを続けた。
「番号3桁の超ベテランの俺に看てもらうんだからな。――――――――あ、そうそう、一つ言っておく。死神っつーのは怖いイメージがあるらしいが…そりゃデマだ。…なんせ、死神の仕事は『魂を救う事』だからな」
俺はこの瞬間、何か心のタガが外れた気がした。
「無念の最後を遂げる奴は決して少なくはない。そんな人たちの魂を救うことが…俺達死神の仕事だ。分かってもらえたかな?」
俺は、三年前の思い出を思い出しながら、唇を開いた。
「…なあ、………その仕事―――、俺にもやらせてもらえないか?」
一瞬の静寂が流れたあと、少年は溜息をつきながらこう言った。
「……………はっ」
そして、日が沈み…夜となった。
「なぁ、頼むよ!!!チャンスをくれよ!」
「無理だって、おめぇには100%無理だからな」
「そんなこと言わずに頼むよ!」
「しつっけえなぁ…。やる気があればなんとかなるような仕事じゃねえんだよ。生前ずっと定職に就かず、バイト生活を送ってきたお前にゃ絶対…………ん?」
少年は目つきを変え、俺のカルテを穴があくほど睨んだ。
「へぇ〜……なるほどね…」
俺はそんな少年を見て、段々といらついてきた。
「頼むよ………なぁ!」
やがて、少年は俺のほうに振り向き、こう言った。
「…分かった…そこまで言うなら―――――、一度だけチャンスをやろう」
―後書き―
他に「第三の被験者」書いてんのに別の話し書くとは何事だ
と自分でも思いますが、許してください。
FLASHでこれ見たとき、
「これをこなん風にしてみたいな〜」
と思ったため、即実行(ぉぃ,,,)
これを作った方、どうも済みません…
さて、まだまだ続きますので宜しくお願いします。
灰原藍より
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